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坊主の説教は心が沁みる


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法華経入門―七つの比喩に凝集した人間性の真実 (ノン・ブック)
 本書は坊主版ではエース級のものだろう。あちこち飛躍した分裂気質の展開ではなく、伝統的な説教法を踏まえながら、きちんと要所を抑えていた。
 お経には例え話が挿入されているが、この理解が重要だ。
「詩がわかれば、仏教思想も理解できる」
というタイトルは入門者には大切な留意点である。聖書に描かれているイエスの行動、言動をどこまで歴史的事実とするか、比喩として解釈するかが、読んでいると問われてくる。また、執筆者がレトリックとして意識していなくても、読む者は自分に当てはめる時、どう当てはめるか、解釈が問われるだろう。お経に描かれていることが原始時代の未熟な言動とすることなく、詩のように象徴的表現として読む姿勢が大切と説く筆者に現代性を感じる。
 この例え話を含めて、人々を信仰の世界に導くに必要なアイテムとして「方便」というものがある。
 例え話では、方便を用いて聞き分けのない人々を安泰な世界へと導いていく筋道が描かれている。この話の説明がやはり読む者に染み入ってくる。
 法華経の全体を正しく知るには、学者の解説が必要だが、染み入る感動は坊主の方に軍配が上がるようだ。
引用元:坊主の説教は心が沁みる
 前書きから各章のコメントに至るまで非常に客観的と言いますか冷静に書かれている点で存在価値が高い書籍だと思います。

 最初から「法華経はありがたい」という思想を捨て、大変クールな視点で法華経を捉えようとしている点が好感を持てます。

 解説、脚注、コメントとすべてに渡ってわかりやすく大変参考になりました。特定の宗教にとらわれていない本ですので法華経関連の宗派に属する方にとっては少し異なる解釈の箇所もおあろうとは思いますが十分に参考になるであろうと予想します。
引用元:

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